くぼゆうじの雑談

日々の備考録

野党再編のはずが分裂して消滅 ー解散総選挙への道3-

遂に選挙解禁である。筆者はこれまで解散総選挙への道として記事を2本書いてきた。

1本目と状況もかなり変わった。希望の党が小池さんが中心となりもっと力を持つ野党の誕生かと思ったのだがそう上手くいかなかったようだ。まずは、8党の党首対談のダイジェストを見て頂きたい。

www.asahi.com

やはり野党の準備不足が伺える。また希望と民進がそれぞれにまとめきれず、前原さんは無所属で選挙に出るとのこと。また、小池さんを影で献身的に支えてきた音喜多都議が離党、いつもまにか細野さんまでメインからいない模様となっている。また、一般的に民進党の左派代表と言われていた東大は東大でも東北大だ(踊る大捜査線より)の枝野さんが立憲民主党を立ち上げてしまう始末。票が割れることは必須である。本来ならどんな手段をとっても、安倍自民から政権交代を狙って野党再編に臨んだはずが、再編が分裂ー消滅となりそうな状況である。自民+公明が過半数にもっとも近い。

以下、ニュースソースをふたつ引用、転載しておく。安倍ラインの強い日経と保守的な読売なのでその分は差し引いて読んでもらいたい。

1.

www.yomiuri.co.jp

保守系の読売であるという点を差し引いて数字もみてもらいたいが希望が低すぎるのがかなり気になる。

2.

www.nikkei.com

安倍ラインとパイプが太い日経らしい。ただ要約とはいえ内容はかなり詳細なものある。

選挙結果をを考える時、地方と東京では世論に違いがあるだろうが、都内では民進の支援団体の連合が希望にはつかない。少なくとも、都内では希望の党は惨敗もある。また驚くべきことに、極東ブログfinalventさんからもらった情報だが、立憲の枝野さんも安倍さんも憲法9条や安全保障政策に関して考え方が非常に似ている、いや、ほぼ同じである。

資料を添付しておく。(追記:URLが壊れていたため画像を貼り付け2017/10/10)

f:id:yujikubo:20171010021437j:plain

 

 7日付けの読売新聞朝刊の「視座」で原武史先生は憲法議論について、より透明で誰もが納得いく議論が必要とまとめておられたが、安倍さんはじめ改憲派はすでに9条をはじめ、改憲議論は国民的議論になったという認識であり、それでも世論の風向きが変わらないと思っているのが本音であろう。自民党はじめ各党は憲法草案も出し改憲、加憲、護憲と各々のスタンスも明確化してきた。改憲急先鋒の安倍さんにとってはもう出来ることはないのであろう。だからこそ外圧が必要だとは言わないが日本の歴史はその連続でもあったのも事実である。

最後は政権政党を目指した野党は統合できず分散化され選択肢としては無茶苦茶である。細かい政策議論は意味をなしにくい。だからこそ、この国はどうしたいのか、どういう国家を目指すのかといったグランドビジョンやデザインをいつも以上にを示せる選挙である。今後も選挙を追っていくが外国紙を紹介していこうと思う。