くぼゆうじの雑談

日々の備考録

自民圧勝、台風の目は立憲民主党!-解散総選挙への道・終-

この解散総選挙への道も今回が最終回である。おおよその選挙解説は出揃ったと思うので、そちらはプロに任せて筆者は備考禄がわりに感想を述べておく。

先日の10月22日に衆議院解散総選挙が実施された。結果はみなさんご存知の通り、自民圧勝で与党で改憲のための3分の2の議席を確保した。今回は率直にいって、野党の自滅であった。その中でも時同じくして日本列島を襲った台風のその目になったのは、立憲民主党であった。なによりも枝野さんが立ち上げてからのネット戦略が見事であった。実際に立憲のネット戦略参謀を務めた方に幸いにもコメントを頂けたので紹介しておく。

民進党が再結集するかどうかわかりませんが、希望の党は更に縮小しそうですね。 立憲はこのまま若者が広報に入っていれば良いんですが、民進党の事務局が入ってきたり、民主党からの幹部連が上位を占めるとなると、前途多難かなと思います。

筆者自身は旧民主党民進党の古株にも退場願いたい。また、希望の党は消滅するとみている。生存戦略は他の主要国をみるに、極右政党になっていくほかないのではないだろうか。また、選挙後のポジション争いで、若く優秀な方々がその機会を失っていくことがあるなら残念でならない。

選挙の在り様もようやく変化してきた兆しがある。

筆者はデジタルが専門なのでどうしてもそこに目がいく。今回、特に若い世代にも参考になったと思う非常に可視化されて良いサイトもあったのでリンクしておく。このようなマッピングは今後の選挙では当然のように継続されたいくだろう。

japanchoice.jp
ただそれにしても初の18歳からの国政選挙にも関わらず、この世代の投票率は全体より低く、政治とはまだまだ遠いもののようである。ネットが主流になり若い世代の声が反映されるまでにはあと10年はかかりそうである。お叱り覚悟で暴言を吐くなら年金受給者は選挙を放棄しても良いのではないだろうか。
10代には10代の20代には20代の50代には50代の選挙関心があり課題や問題がある。それらのバランスを取りながら社会の中心を担っている、担っていく層の声を実現することこそ、立憲主義であり民主主義であろう。そしてもっというなら大敗した左派リベラルは看板やプライドを脇に置いて、改憲や外交・安保で与党と対峙するのではなく、上記の世代間のバランスやもっと生活に密着した課題、育児、結婚、家族の在り方、教育、就職などといった空中戦ではなく地上戦で地道に積み上げていくことが再起への唯一の道であろう。

次の内閣は改憲内閣であると同時に増税内閣である。安倍さんはじめ、官房長官、外務、防衛といった主要閣僚は再任されるだろう。第4次安倍内閣のカレンダーは2020年、東京オリンピックと新憲法で幕を閉じるとみている。安倍さんの希望が実現し危機の宰相としても後世に名前を残すのだろう。

近い未来、まず安倍総理の回顧録が出版され、その後、研究者が中公新書あたりから「安倍晋三」という本を出すような気がしている。